機械仕掛けのツクリモノの話。
□ 幻想水滸伝。

お久しぶりでございます。
今回はめっちゃくちゃ好きなゲームなので毒要素はないのですが、盲愛っぷりがお見苦しく感じられるかもしれませんが、そんなこと気にしちゃいけません。

さて、この幻想水滸伝という作品ですが、その名の通り『水滸伝』という中国のお話を元ネタにしているとか……。
と言われても、私は『水滸伝』を読んだ事がないのでどの程度、元ネタとしているのか判らなかったりします。
でも、そんな私にも十分に楽しめましたし、ストーリ的には独立していると思うので、今のとこ読む気はないのです。

ゲームの話に戻りますが、このゲームは単純明快に言うと"仲間集めを目的とするお使いげー"なのだそうです。
そりゃ、108人揃えたら相応な事が起きるのだから、こっちも必死になって集めるっちゅーねん。(笑)
でも、それだけじゃないんですよ、これが。 というか、それだけのゲームだったら、ここまで好きになりません。
確かに、108人の中にはえ?こんな人いたっけ?みたいな印象しかないキャラもいますが、話の本筋にからんでくるキャラはしっかりしています。
RPGに限らず、登場人物の背景というか、過去のようなものが匂う作品って、そう多くはないですよね?
いえ、一応どのキャラもそれなりのものは背負っているのですが、何か違うんですよね。
どうしても違和感を覚えてしまうのです。
とりあえず、過去に起こった事なのだから、違和感なんて存在する訳はないのですが、とってつけた感が拭えないのです。
まぁ、元々ゲームは作り物の世界なのですからそれもしかたがないのですが、この作品のキャラたちはこうなるべくしてなったみたいな雰囲気があるのでいいのです。

ただ、キャラクターが多い為、主人公君につけようと思っていた名前で他のキャラが出てきてしまうのは難点です。
私は実際、"花南"と書いて"カナン"と読む、なんとも女の子チック(注:主人公君は立派な男の子ですよ)な名前を主人公君に付けたかったのですが、ケチな小悪党にその名を奪われてしまいました。(笑)
この作品にはデフォルトの名前がないんですが、名前決定画面で空白のまま決定を選択すると、ランダムで名前がつけられたりします。
ネーミングセンスのない私にはありがたい機能ですが、ラファエロは嫌です。
だって、せっかく水滸伝なのだから、漢字の名前がいいじゃないですか。
で、悩んだ挙句、考えるのが面倒になって某バルムンクのお兄さんから名前を頂いて、シャナン君にしてしまいました。(‐__‐;)

そんなことはどうでもいいとして、ゲームですが自由度はかなり低い……のかなぁ。
私は自由度よりも、ストーリー性を重要視しているので、ちょっと判らんです。
ストーリーはきっちりしていると思います。
グラフィックは……これは、仕方がないですね。
というのも、この作品はどちらかといえばPS初期の頃のブツなので、某□のRPGとかと比べてしまうと、どうしてもグラフィック面では見劣りしてしまいます。
ま、これは、比べる方が間違っていると思うんですけどね。
システムも、ちょっと古いというよりも、便利ではないです。
続編ではほんの少し改良されていますが、使い古されたシステムである事は否定できないと思います。
これも、グラフィックと同様の理由から比べる方が間違っているのだろうけど、この面では少しストレスが溜まるかな? と、思います。

ゲーム本編を普通に進めてクリアにかかった時間は20時間くらいだったと思います。
もっとも、私は戦争イベントとかで大分無駄な時間を消費しているので、もっと早くクリアする事は可能でしょう。
最近のRPGほど時間がかからないと思います。
ベストなエンディングを迎えるには、攻略本か、その代りを務めてくれる友人が必須です。
少なくとも、私には見つけられなかったです。
この作品には金ヅル…もとい、ちょっとした身にゲームをして買った時にお金を下さる仲間が2人ほどいるので、中盤以降はお金に困った憶えはないです。
今なら、the・ベスト版が出ていたり、有るとこには有るでしょうし、結構PS版は安く手に入ると思います。
他にも、サターン版やら、Windows版とかが出ているらしいですが、こっちはまだ売っているのかどうか謎です。
サターン版をチラッと探してみたのですが、私はまだ見たことがないです。
ちなみに続編にデータ引継ぎが可能なので、PS版の方がよろしいかもしれません。
2はサターンでは出てないようです。Winは知りませんが、出てないっぽいです。
9月に外伝が出るとの話ですし、暇でお金がある人はどうぞお試しあれな作品です。


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